値札人間

☆☆☆

自分の両親にもあの数字が見えるなんて思っていなかった。


あたしはドレッサーの前に座ると恐る恐る自分の顔を確認した。


そこには怯えている自分がハッキリと見える。


しかし、額にはなにも書かれていない。


安堵すると同時にアマネをトイレへ連れて行った時、鏡に数字が写らなかったことを思い出した。


「自分で自分の数字を確認することはできないんだ……」


あたしはそっと額に手を当てて呟いた。


あたしの額にもみんなと同じような数字が書かれているのだろうか?


あたしはそれに気がつかないだけなんだろうか?


考えるとぞっとして、あたしは逃げるようにベッドにもぐりこんだのだった。