値札人間

☆☆☆

このままじゃ先生を怒らせてみんなから笑われるだけだ。


外国語の授業が終わると同時に、あたしは鞄の中の教科書やノートを片付けはじめた。


「あれれー? 学校はまだ終わってないのに帰るのぉ?」


イツミがケラケラと笑いながら近づいてくる。


あたしはそんなイツミを睨みつけた。


「今日は体調が良くないから相対するの」


「早退? もしかして、さっきの問題を答えられなかったから逃げるのぉ?」


「違う!」


イツミの話し方がしゃくに触り、思わず大きな声を上げてしまった。


「キャア! こわーい! ゴウ君助けてぇ!」


体をくねらせながらゴウの元へとかけていくイツミを、あたしは睨みつけたままだった。


「アンリ、大丈夫?」


本気で心配して声をかけてきてくれたのはアマネだ。