値札人間

身勝手な思考回路から、あたしはゴウへメッセージを送った。


《アンリ:ねぇゴウ。あたしたちやり直さない? 謝るから!》


しかし、ゴウからの既読がつかない。


何度メッセージを送っても、返事はない。


「もう、諦めなよ」


アマネがため息交じりにそう言い、あたしにスマホ画面を見せてきた。


そこに表示されていたのはアマネとゴウのツーショット写真だったのだ。


2人は仲良さそうに頬を寄せ合っている。


「なにこれ……どういうこと!?」


思わず、アマネに食って掛かった。


「ゴウはずっとあたしのことを心配してくれてたの。イツミとの関係を修復してくれたのも、ゴウだよ? それで……今はあたしの彼氏」


『今はあたしの彼氏』


その言葉にあたしは目を見開いた。