値札人間

そう思っても、口には出てこなかった。


ただただ茫然と立ち尽くす。


「こんなヤツほっといて、もう行こうぜ」


「そうだねぇ!」


イブキとイツミが2人で歩きだす。


アマネが哀れんだ表情をあたしへ向けた。


「人の価値ばかり気にして、人を利用してたらかこうなるんだよ?」


こんな状況なのに、自分より劣っているはずのアマネに言われると腹が立った。


「ゴウは……ゴウはあたしのことを気にしてくれてるはず!」


あたしはそう叫んでスマホを取り出した。


そうだよ。


あたしとゴウとはちゃんと別れてない。


今からだって、やり直すことができるかもしれないじゃん!