値札人間

「頑張ってね」


ヤヨイはあたしの肩を叩き、教室を出ていった。


あたしはその後ろ姿を見送り、ゆっくりと席を立った。


まだ夢を見ているような気分だ。


「イブキ君と仲いいね」


その声に振り向くとイツミが立っていた。


いつもの癖であたしはイツミの価値を確認する。


イツミは相変わらずアマネイジメを続けているので、見るに堪えないほど低くなっている。


その数字を確認して思わず笑ってしまった。


「なにがおかしいの!?」


イツミの強い口調に笑みを押し殺す。


どうやら随分と怒っているみたいだ。


「どうしたのイツミ。なんでそんなに怒ってるの?」


「理由がわからないの?」