値札人間

☆☆☆

正直、ゴウと一緒にいてもあたしの心は上の空だった。


ゴウが熱心にサッカーの話をしていても、全く頭に入ってこない。


適当な相槌を打ち、頭の中ではどうやってイブキと仲良くなろうかと考えていた。


「アンリ、本当にどうしたんだよ?」


「なんでもないよ? ごちそうさま!」


あたしはパンッ! と手を合わせてそう言い、食堂のテーブルから立ち上がったのだった。