値札人間

一瞬ヤヨイと2人で目を見かわせる。


声をかけるべきかどうか、一瞬で心を通わせた。


今イツミたちはいないし、ここで声をかけなければ非情者と思われてしまうだろう。


「アマネ、どうしたの?」


あたしはアマネの肩に手を置いてそう言った。


アマネは肩に触れた瞬間ビクリと体を震わせ、恐る恐るこちらへ振り向いた。


涙でぬれた顔に一瞬だけ胸が痛む。


「アンリ……」


「なにがあったの?」


ヤヨイが横から声をかけると、途端にアマネは大声をあげて泣き始めたのだ。


「ちょっと、アマネ?」