値札人間

「ゴウは優しいね」


「なに言ってんだよ」


ゴウはしかめっ面をしている。


「でも、あたしだって怖いんだよ?」


「あぁ……でも、友達だろ?」


ゴウはまだ、あたしとアマネが友人であると思っているみたいだ。


残念だけど、あたしはもうアマネのことを友人だとは思っていない。


アマネがイジメられている姿を見ても、ほとんど心は動かなくなっていた。


「ごめん。あたし、アキホと約束してるからもう行くね」


あたしはそう言い、ゴウに背を向けて教室を出たのだった。