値札人間

誰からも見捨てられたアマネに手を差し伸べる自分を想像してみた。


でも、その想像はすぐにかき消してしまった。


アマネに声をかけることは簡単だ。


だけど、それが原因で自分がイジメられるようになったら本末転倒だ。


あたしは今勉強もスポーツも上達してきているから、そんなことをしなくても数値は上がってきているはずだった。


「次の授業なんだけどさぁ」


あたしはアマネから視線をそらし、教科書を取り出したのだった。