だから、言えない



「佐山さん、あっちで、
看護師のお姉さんが私たちを指差して
ぴょんぴょんジャンプしてますよ」

竹本がそう言った。

「もうちょっと待って」

この涙が止まってからじゃねぇと、
カッコわりぃ。

「あ、他の看護師さんも来ましたよ。
四人くらいで私たちのこと見てます。
興奮した様子で」

よし、もう大丈夫。

気持ちが落ち着いたのを確認して、
俺は竹本を離してやった。