「大事じゃないといいですけどね。」
塚尾が言った。
「んじゃあ、二人とも悪い。
ちょっと行ってくる」
俺らしくねぇ。
こんなに熱くなるなんて。
もう長い間、感情的になったりしてない、この俺が…。
俺は、この世の中の全てが
心底どうでもよくて、
毎日何も思うことなく
同じ事をロボットのように繰り返して、
何のために生きてるのかもわからなくて、
何のために生きてるか
考えることすら煩わしい。
俺の世界の時計は
ずいぶん前に止まったまま。
だけど、竹本と話すとき、
竹本のことを考えるとき、
秒針が少し進む。
そして、今、俺の時計は進んでいる。



