そんなこと、
誰にも言われたことなかった。
周りの人は、
俺には才能があるから
続けないともったいないとか、
親は、音楽なんて
将来に何の役にも立たないもの
さっさと辞めろって言ってたな。
誰も連みたいなこと、言わなかった。
中学三年になる頃には、
連はすっかり落ち着いて、
先生に歯向かったり、
夜の町を徘徊して、
悪さをしたりすることもなくなった。
それを連はいつも、
俺のお陰だと言ったけど、
俺は何もしていないし、
何のことかは今もよく分からない。
そして、三年生の夏。
吹奏楽部のコンクールで、
俺はことちゃんと再会した。
小学校を卒業して以来だった。



