だから、言えない



「…え?
な、何のことですか?」
「だから、好きでもないのに、
連とそういうことしないでくれる?」

村薗先輩の声は、
いつもより小さかったのに、
いつもより強くきこえた。

「村薗先輩、
ほんとに何の話をしてますか?
そういうことってなんですか?
私は佐山さんと隣で寝ただけです」
「何もなかったの?」
「はい」

先輩は掴んでいた私の肩を離すと、
右手で頭を抱えてうつむいた。


「…あぁ……
そういうこと…ね…」