だから、言えない



「村薗さんに、
抱かれちゃいましたっ。
えっへへ」

その画面には、
ラブホっぽい背景に、
ベッドで寝ている村薗先輩が写っていた。

シーツから出ている先輩の肩を見ると
服を着ていない…

そして、先輩の寝顔は色気たっぷりで、
思わず目をそらした。

「なにこれ…」
「そういうことですよっ」

塚尾さんは勝ち誇った顔で
私を横目で見ている。

「塚尾さんって、
村薗先輩と付き合ってるの?」
「そういう訳じゃないんですけど、
お互いに好きって、
分かってるんですよねぇ」

そう言いながら塚尾さんは
浴衣の帯をほどきはじめた。

「あ、このことは、内緒ですよ。
村薗さんに口止めされてるんです。
別に隠さなくてもいいんですけどねぇ」
「あー……うん」