大掃除の前日以来、
何ヵ月もまともに先輩と
話していなかった。
さすがに仕事上での会話は
いつも通りにしてくれたけど、
以前のように、
雑談をしたりは一切なくなった。
どうにかしたかったけど、
忘年会のことはもう謝ったし、
これ以上、変なこと言って、
余計に嫌われたらと思うと
怖くて何もできない。
そんな私をよそに、
塚尾さんはどんどん村薗先輩と
仲良くなってる気がした。
失恋……
こうなるなら、
好きだと告白して
あっさりふられてる方が
諦めもつくし、よかったよね…
「僕、露天風呂があるなら、
なんでもいいよ」
飯田さんも私の席へやってきて、
後ろから雑誌をのぞきこむ。
「なんでもいい」
佐山さんは興味なさそうに、
パソコンをカチャカチャいわせながら
言った。
「村薗さんはどうですかぁ?」
塚尾さんが村薗先輩に向かって言った。
「皆が決めたとこでいいよ」
先輩が塚尾さんに
ニコッと笑いかけた顔を見て、
胸がズキッとした。



