だから、言えない



小学生から高校生っぽい子もいる…

俺は竹本に助けを求める
視線を送ってみたけど、
竹本は笑い返しただけだった。


「うんにゃあ?
来たのかぁ?」
「あ、専務。お邪魔します」

竹本が子供たちをかき分けて、
専務の方へ歩いていった。

専務は緩いズボンに
緑のセーターを着ている。

そして、台所の方から、
小さなおばあちゃんが
ひょこひょこと歩いてきて、
俺の前で深々とお辞儀した。

「どうも、不便な所なのに
来て頂いて、
ありがとうございます。
妻の保子です」
「あ、佐山 連です。
専務にはいつもお世話になっております」
「まぁ、ハンサムな方で」
「うんにゃあ、
佐山くんは、男前だぁ」

専務が頭をぽりぽり掻きながら言った。

「お兄ちゃん、
連っていうのー?」

俺の足の回りを
くるくる歩いていた男の子が
きいてきた。

「お、おう」

俺が答えると子供たちがざわざわしだした。

「連くんだって!」
「え?なんて?」
「れん、だって!」
「連くん、何歳なのー?」
「29…」
「ことかちゃんの彼氏ー?」
「え?ちが…」
「ねーねー、あそぼーよ」
「僕、9才!」