「俺、家族ってのはよくわかんねぇけど、
家の中に
どうしようもない奴がいる気持ちは
よくわかる…
俺の父親も…
お前の弟みてぇなとこがあったからな」
「佐山さん…」
竹本がものすごく心配そうな
顔で俺を見ている。
やべぇ、また、
前の弁当のときみたいに、
俺のこと、
悟られないようにしねぇと。
「あ、いや、
俺は…お前みたいな大変な思いは
したことねぇから、
その…100%理解はしてやれねぇけど…
えっと…何か困ったことあったら、
すぐ俺に言えよな」
「はい!
ありがとうございます」
竹本の嬉しそうな笑顔を直視できず、
俺は慌てて竹本から目をそらした。
「佐山さんも、
何かあったら相談してくださいね!」
「…ありがとな」



