だから、言えない





大晦日の餅つきが楽しみで、
毎日うきうきして過ごしていた。

そして、明日はいよいよ大掃除。
私は塚尾さんと一緒に
明日のためのお掃除用品を
倉庫の中で準備していた。

するとそこに、
佐山さんと村薗先輩がやって来た。

どうやら、脚立を取りに来たみたいだ。

村薗先輩を見て、
私は何となく気まずい気持ちになった。

なぜかというと、
月曜日の朝、
飯田さんと話してる時に、
村薗先輩にスルーされて以来、
一度も目を合わせてくれないからだ。

何か渡そうとしても、
そこに置いてと言われるし、
話しかければ、
メモに書いてと言われるし…。

こんなこと、
今まで一度もなかったのに。