だから、言えない



やっぱり、先輩、元気がない。

疲れてるのかな?
それとも風邪?

「あのう、村薗先輩!
体調…」

と、私が言いかけると、

「すみません、
俺、行きますね」と、
今回私とは一度も目を合わせず、
立ち去ってしまった。


私と飯田さんは
しばらく顔を見合わせていた。

お互い、
あれ?なんか、
村薗先輩の様子、
いつもと違うよね?

という顔だった。

「村薗くん、
今日は体調でも悪いのかな?」

飯田さんは若干気まずそうな表情で
そう言った。

「やっぱりそう思います?」

村薗先輩、
大丈夫だといいけど…。

それに、私も先輩と話したかった。
おかしいな…
今まで、村薗先輩が
目を合わせてくれなかったことなんて、
なかったのに…。

偶然かな…?