だから、言えない



佐山さんが苦笑いしている。

「あ…はい…すみません…」
「なんか、わかるかも」

佐山さんが、
何かを思い出してるような顔をした。
きっと、昨日も
そうだったんだろうな。

恥ずかしさが込み上げてくる。

はぁ……

これから佐山さんと
どう接していこう…

こんな迷惑をかけて、
醜態をさらして…
たぶん、やっちゃったし…?

佐山さん、どう思ってるんだろう…

「お前のせいじゃねーよ。
気にすんな」
「いや、私が気をつけて
飲まなかったから…」
「ちげぇよ。
塚尾が何か仕組みやがった」

え?
仕組む?
塚尾さんが?

確かに昨日の塚尾さんは変だったけど、
仕組むってなに?

「あいつは俺たちが邪魔だったんだ。
だから、お前を潰して、
俺とお前が一次会で消えるようにした」

佐山さんは右のふとももにひじをついて
顎に手を当てた。

「邪魔?どうしてですか?」
「優と二人に
なりたかったんだろ?」
「!!」