「怒るなんて、めっそうもない!」
「いや、でも…」
佐山さんはそう言って、
私の前に
あぐらをかいて座り込んだ。
「結局お前をここに連れ込んだの、
俺だしな」
「多分…仕方ない状況だったんですよね?」
「…まぁな」
佐山さんはタオルを首にかけ直した。
「知ってたのか?
飲みすぎたらこうなんの」
「はい…大学生の時、
これで二回失敗しましたので…
目撃した友達や、
ホテルに誘われて、私に襲われた男子に、
事細かく状況は聞いたので、
今回の事も想像できます」
私はため息をついた。
初めて発覚したのは
大学のゼミの飲み会。
居酒屋で調子に乗って飲みまくった結果、
脱ぎ出すわ、
男子に迫るわで、
私の暴走を止めるのに
一苦労したと友達が後で話してた。
消し去りたい過去。
「え?竹本が男を襲ったの?」



