「じゃあ、
これでよかったじゃないですか?
こんなチャンス滅多につくれないですよ」
「あんな不自然な成り行きで、
うまくいくわけないだろ」
ほんと、信じられない。
村薗さんの今の声と話し方。
「村薗さん。
佐山さんと友達なら、
協力してあげないと…。
そうですよね?」
あたしも体を起こして、
村薗さんの目の前で言った。
「村薗さんは邪魔なんですよ…
せっかくあの二人が
くっつきそうなのに…」
「っ…」
村薗さんはあたしから
顔を背けた。
「あたし、
あの二人が職場の倉庫で、
抱き合ってるの見ちゃったんですよねぇ…」
まあ、嘘だけど。
二人でこそこそしてたのは事実だし。
ちょっと村薗さんを、
揺さぶってみたくて、とっさに言った。



