「俺はいいよ。
浴びておいで」
村薗さんはそう言ってニコッと笑うと、
上着を脱ぎ始めた。
佐山さんは今頃どうしてるかな?
あたしに感謝してるだろうな…
あたしだって、感謝してるよ。
佐山さんと竹本さんが
消えてくれたお陰で、
二次会は村薗さんを独り占めできたしね。
たくさんボディタッチして、
体も密着させたし。
そして、とどめのホテル。
我ながら完璧な計画だわ。
シャワーを浴び終えて戻ると、
村薗さんはソファーに腰かけて、
スマホをさわっていた。
あたしはソファーのひじ掛けに
雑に掛けてあった、
村薗さんのコートや上着を
一つずつきれいにたたんだ。
「ありがとう」
それに気づいた村薗さんがスマホをおいて、
あたしに笑いかけた。



