今度は優の言ったことを思い出した。
『連、ことちゃんをタクシーで
送ってあげて欲しいんだけど』
『絶対だよ』
……
やっぱりだめだ。
竹本が覚えてなくても、
この先、竹本に
後ろめたさを感じながら接するのは無理だ。
もう、タクシーは諦めた。
さっさとこのムーディーな照明を消して、
俺はソファーで寝よう。
で、明日の朝、
車で送ってやろう。
そう思って、立ち上がろうとすると、
竹本が俺の腕をつかんで、
顔をあげた。
そのかわいい泣き顔を見ただけで、
俺に火が着いたのに、
そこ後放たれた一言が、
とどめの矢となり俺の心に突き刺さって、
理性のブレーキが外れてしまった。
「佐山さん……わたしを抱いて……」



