だから、言えない




そして、私は、
知らない部屋のベッドの上で、
目を覚ましたのだった。


「え……どこ?」

状況がよく理解できなかった。

カーテンの隙間から見える外は薄明い。
遠くにキッチンぽいのが見えるし、
ベッドの左を見ると、
ソファーもある。

そして、その後、
血の気が引いた。

なぜなら、
自分は下着姿だし、
隣に誰かが寝ていたからだ。

その人は、私に背を向けて
寝ていたから、
私は音を立てないようにゆっくりと
その人の顔を見てみた。


「っ!うそ…」

私は思わず叫びそうになって、
口を押さえた。


待って、これは夢だよね?!
こんなこと…
ありえないでしょ?!