「私は四人兄弟の長女で、
よく、家の裏の公園で
弟たちを遊ばせていた。
ある日、一人の男の子が
その公園に現れたんだが、
ボロボロのよごれた服に、
ボサボサの髪だったから、
弟たちも気味悪がっていた。
聞いたらその子は、
近くに住んでるらしく、
その年、私と同じ小学校に
入学したばかりだと言った。
そう、それが、佐山 連だ。
それから公園に行く度に
佐山はそこにいたから、
私はいつも一緒に遊んであげていたんだ。
弟たちとも仲良くなってね。
おとなしくて、
いつも他人の心配ばかりする
心優しい子だったけど、
小学校で時々見かけると、
いつも他の子達にいじめられていた。
無理もないだろうな。
いつも同じ汚い服、
ボサボサの髪の毛。
夏になると、臭っていたし。
でも私はあいつを遠ざけるより、
心配していたんだ。



