竹本が哀れんで
俺に弁当を作ってくれるんじゃなくて、
俺のことを特別に思ってるからこそ、
弁当をつくってると、
優に思わせておきたかったのかもしれない。
そして、俺は、
前からずっともやもやして
優に聞こうとしていたことを、
今やっと口にした。
「なぁ、優、お前は竹本のこと、
どう思ってんの?」
俺は竹本が好きだと気づき始めた時から、
ずっとこれがききたかった。
優は竹本と昔から繋がりがあるようだったし、
優の竹本に対する態度に、
何か特別な想いがあるんじゃねぇかって
思ってた。
だから、なんとなく、
優を出し抜いてやりたい
なんて思ってた。
優は俺にとって、大切な奴なのに。
だから、今白黒はっきりさせて、
もう優に嫉妬しないようにしたかった。
だけど、もし、優が、
竹本を好きだと言ったら俺はどうする?
「ことちゃんのこと……かぁ…」
優は頬杖をついたまま、
宙を見つめた。



