竹本は嬉しそうな顔で
よかった、と言った。
信じられねぇ。
手作りの弁当を食べられる日が来るなんて。
子供の頃、
みんながお母さんの作ったお弁当を、
何が入ってるんだろうと
わくわくしながら開けているのを、
俺はいつも気にしないようにしていた。
俺の弁当はいつもコンビニのだったけど、
俺はコンビニ弁当は好きだったし、
今でもコンビニの食べ物を
否定しているわけじゃない。
ただ……
好きなキャラクターが描かれた弁当箱の蓋を、
何が入ってるんだろう?
と、わくわくしながら開けるのは
どんなに楽しいかって、
いつも思ってた。
中身だって
工場じゃなくて、
家のキッチンで、
人の手で作られた食べ物…
俺がいつも食べたかったもの…



