だから、言えない



何これ?!
どういうこと?

「私、料理は得意じゃないし、
塚尾さんみたいなきれいなお弁当は
作れないんですけど…」

もじもじする竹本を俺は見おろした。

「もしかして、俺に?」
「あ、はい」

この時、全員が事務所にいて、
梨子、優、塚尾が驚いた顔で
俺と竹本を見ていた。
飯田さんは後ろの席だから、
どんな様子か見えなかったけど。

「えっ…」

急なことに戸惑いながらも
弁当箱を受けとると、
竹本は恥ずかしそうに
自分の席に戻っていった。

竹本が俺に弁当を作ってくれたって?

なんで?!