だから、言えない







昨日の昼休み、
竹本の何気ない質問に動揺しちまって、
変な空気を作ってしまったことを後悔してる。

なんで、あんな間を
作っちまったんだろうか。

別に芝居でさっさと答えればいいものを。

竹本は何かに気づいたかもしれねぇ。
気にしてねぇといいけど。

って思ってたら、
その日の昼休み、
コンビニへ行こうとした俺を
竹本が引き留めた。


「佐山さん!」
「ん?」

竹本は自分の席から何かを持ってきて、
俺の前に差し出した。

「あの…これ、よかったら…」

変な虫の絵が描かれた小さなお弁当箱だ。