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まだ母さんたちが話し合いをしている中、俺は海さんを家に呼んだ。
「お邪魔します。俺が、鮎斗の友達で暴走族の幹部である大西海です」
「なっ…」
父さんたちは驚いたような表情をしている。
そりゃあ、そうだよな。
でも海さんが、今日話した方がいいってこの寒い中外で待ってくれていた。
ほんと、海さんは優しい人だよな。
「鮎斗のお父様・お母様で間違いないでしょうか」
「あ、ああ…」
と答える父さん。
「どうか、鮎斗と一緒にいさせてください。俺は鮎斗が成長していくところを見ていきたいんです。
すこし前に、鮎斗がいじめを受けているのを見つけました。その時に鮎斗が怪我をし、そして入院していたのを、貴方達は気がついていましたか?
口喧嘩をするより、もっと鮎斗のことを見てほしい。そう思ったんです。
鮎斗は強くなろうと、変わろうとしています。鮎斗は正直言って、運動が得意な方ではないと思います。けど、彼はものすごく頑張っています。いつか大切な人ができたら、その人を守れるように。
そして、貴方達を守るために」



