海の向こうで





でも頑張って涙を堪えようとしているとことか、ほんと可愛い。



「おにいちゃんは…?」



「たぶん、どこかで隠れたまま寝ちゃってるんじゃないかな。だって来ないじゃん?」



「ばか。俺もいるわ」



と言われて、私は飛び上がる。



「わー、おにいちゃん!」



日向ちゃんの顔がぱあっと華やぐ。



やっぱりお兄ちゃんには敵わないか。



私はくすっと笑った。




***




「楽しかったー!またきてねー!」



と日向ちゃんに見送られながら、私は家を出た。



「ねえ」



私は隣で黙々と歩く飛鳥に声をかける。



「なんで、チョコのお菓子を取っちゃったの?」



ずっと気になっていたことが口から零れ出た。