海の向こうで





「わーん」



しばらくすると、日向ちゃんの泣き声が聞こえてきた。



「おにいちゃん、うみちゃん、でてきてよお〜…もうおわりにしようよ〜」



私達は同じところに隠れているし(ってのは日向ちゃんは知らないけど)、今も見つかっていないから寂しくなってしまったのだろう。


私はそっと飛鳥から離れると、クローゼットのドアを開けた。



「うわ、なんだよ…」



と文句を言いたげな飛鳥はほっぽっといて、私は日向ちゃんを探した。



「日向ちゃん!」



「あ…うみちゃ〜ん…」



今にも涙を零しそうになっている日向ちゃん。



か、可愛い…。



ごめんこんな状況で可愛いなんて言うなんて…。