「…だって……グスン…陽翔以外の先生だと怖いし………それに、何もされてないのに昔の病院でのこと思い出して……
ごめんなさい……ヒック
陽翔っ……」


「結菜、ごめん……ダメだよ。」


寂しくて陽翔に抱きつきたくなって、
ビニールから出ようとするけど、
阻止された。

そのかわり、しっかりと手を握られて……

「そっか、そっか、
俺の方こそ、結菜が苦しんで助けを求めているのにこれなくてごめん」


そう言ってくれた。



でも、陽翔が来れなかった理由は
知っているから……


「…ううん、陽翔何も悪くないもん

たくさんの人の命を救っているんだから

全部私のわがまま……」


「わがままなんかじゃないよ。

辛いとき、側にいてほしいそう思うのは当たり前のこと」


もう、どこまで優しいだろ陽翔は……


『ありがとう』

陽翔の顔を見て
そう言おうとした瞬間
さっきまでの痛みとは比べ物にならないほどの激痛に襲われる。