--ｶﾞﾗｶﾞﾗ


陽翔がくると思っていたけど、なぜか、
知らない先生がいて……


「結菜ちゃん、大丈夫？、
ごめんね、今、急患が入ってきて、高橋先生手が離せないから、先生に診察させて」


知らない先生は、近づいてきて服をまくろうとしてくる。


……怖い
具合わるいのバレたら、また無理矢理痛いことされるかも………

熱が高くて意識が朦朧としている
せいか、昔の病院での嫌なことを思い出す。

大人数に抑えられながら、注射と点滴をいろんなところに刺される…そんなことを




「嫌なの、やめて 触らないでっ」

服に手が触れただけなのに
大声で叫んでしまった。


無理矢理やる訳でもなくオロオロしている
先生だったけど、恐怖で布団に潜り込んでしまった。