陽翔からゆっくりと水を受け取り
口に運んで口をゆすぐ。


「水……ここに出して良いからな」


空の容器を差し出してくれた。
正直、目眩もして洗面台まで動ける体調じゃないから、気遣いがすごくありがたい



「…ありがとう……」


「……喋るのも辛いだろ
お礼なんていいよ。」


笑顔で言ってくる陽翔に少しうなずく



そして、しばらくすると、

「さっきは辛かったな、
ゆっくり休みな」

そう言って、
ビニールの穴から手を入れてくれた陽翔

陽翔の手を握っているうちに眠りの世界に吸い込まれてしまった。