―次の日


昨日の夜泣きすぎたせいで
目が少し腫れていたけど、
陽翔がそばにいて、なぐさめてくれたから気分はスッキリしていた。



起きてから10分くらいすると陽翔が入ってきた。

「結菜、おはよう
辛いところとはない?」

体がだけじゃなくて、気持ちも
そう付け加えた。


「…うん、大丈夫……」


治療はすごく……怖い
だけど、昨日陽翔の言葉で
前向きになれたから頑張れる。



「……じゃあ、部屋移動しよっか」


「…うん」



無意識のうちに陽翔の手を握ってしまうけど
陽翔も握り返してきてくれたので、そのまま手をつないで移動した。