「……じゃあ、落ち着いたみたいだし、

少しだけ診察するよ。

聴診と体温測るだけだから痛くないよ。」


そう言って、陽翔先生は服を捲って、聴診器を入れてくる。

聴診も苦手だけど、痛くはないからまだ我慢できる。
それでも少しだけ震えてしまったみたいで


「はい、終わり。

怖かったのによく頑張ったな」


ポンポンと頭を撫でられた。


「じゃあ、つぎは熱測ろうか」


「……うん」


体調とかは悪くなかったから、素直に体温計を受け取って測った。


1分くらい立つと体温計が鳴ったので、陽翔先生に体温計を渡した。


「 おっ、熱も下がったじゃん

良かった。

じゃあ、また後でくるけど、何かあったらすぐ呼んでね」


ニコッと笑いながら、そう言って病室を出ていった。