検査も治療も絶対やらない、
あんな辛い思いをするくらいなら死んだ方がまし


さっきまでずっとそう思っていたけど、陽翔先生がやってくれるなら頑張れるかも……


「私……頑張ってみる……」


震えた声で言うと陽翔先生はニッコリ笑って


「偉い。
俺も結菜ちゃんの力になれるようにするから、いっしょに頑張ろう」

と言い涙を拭ってくれた。


「陽翔先生、ありがとう

たくさん泣いて迷惑かけちゃうかもだけどよろしくお願いします」

「頑張ろうとしてくれているのに迷惑なんて思わないから大丈夫。

体のこと以外でも辛いことがあったら何でも相談して」



「結菜ちゃん、私にもなんでも相談して」


「うんっ、夏菜さんもありがとう。」


さっきまでずっと手を握っていてくれた、夏菜さんもそう言ってくれた。


明日の検査もすごく嫌だけど頑張ろう。