「結菜ちゃん、嫌かもしれないけど、
気になるところがあるから、採血頑張れないかな?」
陽翔先生は私が怖がらないように背中をポンポンと撫でてくれたけど
怖くて涙がこぼれ落ちてきた。
「……絶対嫌です。
病院なんて嫌なことばっかだしもう帰らせて。」
高校生にもなってこんな我儘言っていたら怒られちゃうよね。
自分でも少し我慢すればいいってことはわかっているけど、どうしても怖くて無理。
「……結菜ちゃん、」
優しい口調だったけど、
名前を呼ばれるだけで怒られると思ってビクッとしてしまった。
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