「………こうしていれば少し落ちつくかな ?」

そう言って、腕まくらをしてくれる。

…ベッタリくっつくと、ほんのり陽翔のよい匂いを感じて………

不思議なことに、さっきまでの辛いのが、少しだけなくなった気がする


「…ありがとう、すごく落ちつくし、

具合の悪いのも治ってきたかも」


「良かった…」

微笑んでくれる陽翔………


「………あのさ………結菜」

お互いの体を密着させたまま
少しだけ静かな時間が流れると
陽翔の口が開く。

「陽翔………どうしたの…?」

じっと陽翔の目を見てそう答える。


「結菜は………病気治ったら何かやりたいこととかある?
結菜頑張っているから最近検査結果も良いし
もうすぐ完治しそうだからさ…?

治ったら今まで我慢させていたことも、たくさんさせられてあげられるし…」