「………ごめんなさい

…たくさん…心配かけて…」

すると
陽翔の抱きしめる力が痛いくらいに強くなる………


「すごく…心配したけど、目を覚してくれたから、それだけでいいよ………
もう痛いところない ?」


そう聞いてくる陽翔だけど………
強く抱きしめられているのが痛いかも…

泣いてくれているみたいで私の服も
ビチョビチョ…

だけど、すごく心配してくれたから、
こうしてくれているんだよね…

私も、陽翔のことをギューッと
抱きしめ返してから………

いつも陽翔が私にやってくれているみたいに

そっと、陽翔の涙を拭う




しばらくすると………


「…結菜、ごめん、
服こんなに濡らしちゃって………

あと、ありがとう、結菜が目を覚してくれてすごい元気が出た」

笑顔でそう言ってくれた。


「……ううん、全然大丈夫だよ
陽翔もたくさん、私のこと心配してくれてありがとう」


私たちはお互いに顔を見合わせて
笑いあった。