ん………?

さっきまで、苦しくて
死にそうだったはずなのに
体が楽になっている。

今、何時だろう ?

そう思って、目を開けてみると、
眠ったまま私の手を握っている陽翔がいる………

目の周りにはくまができていて、
涙の跡がある。

私………いったいどうしたんだろう?

そっと体を少し起こしてみると…
陽翔が目を開いて私の方を見る。

少し休ませてあげたかったな…とか思っていると陽翔は泣きながら私の背中に手を回して抱きついてくる。


「ゆ、結菜…目が覚めて………
本当に………よかった…」


もしかして、私何日も眠っていた…??


すると、陽翔は私の思っていることを
読み取ったみたいで


「…結菜は1週間も眠っていたんだよ」

そう教えてくれた。


私………
そんなに長い時間眠っていたの!

………陽翔にまた心配かけちゃった。