「結菜、病院着いたから 
すぐ、診察室つれていくな」

陽翔に抱き上げられて、そのまま病院の中に入った。

診察室に入ると、軽く聴診されて
体温を測らされた。


ピピピピピ
しばらくすると体温計が鳴る

「体温計、もらうね」



「…結菜、ごめん
熱高いから、解熱剤の注射と水分足らなくなっているから点滴も打つよ。
それから何か菌に感染していると思うから
採血もするね」

一気に痛いこと3つも…


怖いよ………

やりたくない………

こんな状況なのに、そう思ってしまう………


だってどんなに辛くても、苦しくても

意識さえあれば

注射の痛みを感じてしまうのは知っているから…


だけど…やりたくないなんて言葉に出せるほど、私の状態は良くなく陽翔に腕をもたれて消毒される…

ヒンヤリと冷たさを感じる


「痛いけど、すぐ終わらせるから…」

そして鋭い痛みが…

「…グスン ヒック ヒック」

…痛すぎるって
久しぶりだから、いつもよりも痛いかも