「陽翔先生は、今、手術の手伝いをしているよ。 寂しくなっちゃったかな?」

夏菜さんは、しゃがんで
私に目線を合わせて聞いてくる。

「……それも、あるけど……グスン…今は…………」


もちろん、寂しいという気持ちもある
だけど、今は後悔と不安でいっぱい。

泣きたくない…そう思っていても
次から次へとあふれ出してくる涙……


「結菜ちゃんどうしたの?
私で、良かったら何でも聞くよ」


「私……陽翔に酷いことしたの……
昨日…………………………」

昨日の夜中のことを、全部話した。
夏菜さんは、ときどきうなずきながら最後まで聞いてくれた。

「…グスン…あんなことしちゃったから
陽翔に………嫌われちゃったかも…ヒック」…


考えれば、考えるほどマイナス思考になってしまう。

その思考がみんなに迷惑をかける

そう思えば思うほどさらにネガティブになるという悪循環………