「……おはようございます」

そう言って、
医局に入って自分の椅子に座ると

「高橋くん、ちょっといい?」

先輩の医者に呼ばれる。


「はいっ」


俺は少し急いで先輩の机の向かう。


「昨日はありがとう。
本当凄いな。まだ新人なのにあそこまでできるなんて。

だから今日オペの助手をお願いしたいんだけど良いかな?」


「はい、大丈夫です。」


本当は結菜の様子を頻繁に見にいきたい。
だけど、人の命がかかっている仕事だから、そんな我儘は通用しない。


昨日みたいなことがあったら大変…だから結菜がもっとも信頼している看護師の村上さんに結菜のことを頼んでから、今日の手術の確認をする。