―次の日

結菜の部屋に回診に行ったけど、グッスリ眠っていた。

起こしたらまた昨日みたいな副作用が
出てきて辛い思いをするかもしれない。


苦しい時間は少しでも少なくしてあげたいから、結菜を起こさないようにそっと体温を測った。


ピピピピ♪
38.6度か……

まだ熱が高い……

ずっとついていてあげたいけど
仕事があるからそういうわけにも
いかない。

紙を取り結菜に
メッセージを書く。
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結菜、おはよう。

熱があって辛かったらすぐ呼んで。

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本当はもっと書きたいことがあった。
だけど、昨日のこともあり、何て
書いたらよいかわからなくて、短い
文になってしまった。


俺がもっと、できる医者なら
こんなに苦しい思いをさせなくて
済んだのかも……

そう思いながら医局に向かう。