最近、私たち四人の関係はこんな感じだった。

 瞬くんがわけのわからない誘いをしてきて、暁斗がそれを阻止しようとする。

 そして、瑠璃が何度断られても暁斗にアタックしていく。

 時々、私に「今日の花梨は暁斗とくっつきすぎ! もっと私に協力してよね」と釘をさすこともあった。

 ――はあ。

 なんだか暁斗とふたりで穏やかに過ごせなくなってきてしまったなあ。

 私はすでに開始している数学の授業をぼんやりと聞きながら、ひとりため息をついたのだった。