ギャルゲーオタクの幼馴染にアタックする私の物語

あれ、でも....ポニーテールについて何も言ってこない。私から言ってみよう。



「ねぇ、黒炎君。今日の私、どこか変わったところありませんか?」



「変わったところ....あ」



「....?」



「葉っぱがついてる。お前、この葉っぱどこからつけてきたんだ?ははっ」



「....もうー、そんなに笑わないでよー!」



あまりにも黒炎君が笑うものだから、恥ずかしくて黒炎君の胸板を軽く叩く。



「いた、痛いって朱里」



「....!」



普段私のことをお前としか言わない黒炎君が遂に私の名前を呼んでくれた!
これって、アカリちゃん効果!?



「やっぱり、朱里はそっちのほうがお前らしい。
....って、マジで遅刻するぞ! ほら、走るぞ!」



「ちょ....!」



突然、腕を引っ張られる私。



いきなりのことでビックリしたけど、すっごい嬉しい。
なんだか、いつもより鼓動のスピードが早い気がする....



でも、そっちのほうが“私らしい”ってどういう意味だろう?