ギャルゲーオタクの幼馴染にアタックする私の物語

あっという間に放課後になり、黒炎君と帰ろうとしていた、その時



「あの....黒炎くん、今お時間よろしいですか?」



ポニーテールの女の子が、黒炎君に声をかけた。



「あ、あー....俺、今から友達と帰るんだけど」



「黒炎君、行ってきなよ! せっかく呼ばれてるんだし!」



「朱里....お前が言うなら行ってくる。教室で待っててくれないか?」



「うん、わかった!」



また告白か~と思いながら、教室へ向かう私。



恋敵の協力? まさか、そんなことをするわけがない。



鈍感な黒炎君は気付いてないだろうけど、あの女の子、私のことすごーくきつい目で睨んでたんだよ? しかも、最後は殺気なんか送っちゃって。
あの場にいたら怖くてたまんないよ。



恋する女子って怖いなぁ~、あれ私も恋してるはずなんだけど....。



などと心のなかで呟いて黒炎くんを待っていた。



「....おそい....」



20分近く待ったのに一向に訪れる気配がない。